マンションを取り巻く環境がわかる書籍紹介

マンションを取り巻く環境は、日本の衰退期と高齢化社会によって著しく変化してきている。これからローンを組んでマンションを購入しようとする20代から40代の世代にとっては、これまでには見られなかったような事象が社会問題となって直撃するコトが見込まれている。そんな環境をわかりやすく解説してくれている書籍を紹介したい。

 

1冊目は「人口減少時代のマンションと生きる」だ。タイトルが本質をついており、内容は連想しやすい。とても理解しやすく書かれており、知見を得るには良い書籍だ。

10人にひとりが暮らすマンションに、やがて迫り来る、住民とマンションの「二つの老い」。管理会社任せにせず、自分たちで考える、維持管理から、資産管理、コミュニティ、そして「終活」まで

出典:「人口減少時代のマンションと生きる」より

 
第1章:人口減少社会のなかのマンション

第2章:マンションの「一生」とその間のリスク

第3章:マンションの終活

第4章:居住者ができる資産管理と経営

第5章:マンションの「将来ビジョン」を考える

終章:マンションと生きる

 出典:「人口減少時代のマンションと生きる」のもくじより

 

2冊目は「2020年マンション大崩壊」だ。少し乱暴なタイトルではあるものの、著者が不動産業界とコンサルティング業界を経ていることもあり、内容はしっかりしており、非常にわかりやすく書かれえている。全部で245ページとなっており、じっくり読む時間の無い人にはこちらがオススメかもしれない。

第1章:「地方」の問題ではなくなった空き家問題

第2章:都心部ですすむ「マンション空き家問題」

第3章:老朽化マンションが抱える「スラム化」の恐怖

第4章:問題解決を阻む管理組合という存在

第5章:タワーマンションの将来

第6章:マンションの資産価値を考える

第7章:解決のための処方箋

第8章:不動産価値の大変革を迎えて 

出典:「2020年マンション大崩壊」のもくじより

 

当ブログへのアクセスも圧倒的に30代から40代が多いコトから、これからマンションの購入を思案している人か、もしくは、現在住んでいるマンションでそれなりに不安を抱えている世代が興味を持っているのであろう。

ほとんどの人にとって、家は人生で一回の一番大きな買い物だろう。そして、それを数十年のローンを活用して取得する人が大多数であろう。終の棲家として、住むコトを前提で考えた時に、やはり、重要となってくるのは、これから起こるであろう問題に対処していく体勢をいかに整えておくかだ。

体勢を整えるにも、まずは情報収集が必要不可欠となる。精度の高い情報があれば、精度の高い分析ができる。精度の高い分析ができれば、きちんとした対処法を導くコトが可能となる。まずは環境を取り巻く「事実を知る」コトが、対処への第一歩となる。